ロシア紀行 その1

~サンクトペテルブルク~
(文/白鳥 純一)

 

僕がlostbuddaに関わるようになり、
芸術、文化、音楽などについて
発信するようになったのはなぜなのか?

彼らはいわゆるバンドとしての
音楽活動ではなく、
新しい文化に挑戦しているから
なのかもしれない。

それはとても魅力的でクリエイティブな活動だ。
僕も文章やいろいろな形で
彼らの活動に参加しているが、
これまでに日々感じてきた
「芸術」
に対する閉塞感を
打破できる可能性があるの
ではないかと感じている。

 

「芸術」

 

この単語を目にした時、
どんなものをイメージされるだろうか?
高価な絵画や彫刻、
煌びやかなドレスで楽しむクラシック。
どこか、別次元にある世界のものという印象。

もしくは、アルバイトで生計を立てながら、
ジャージ姿で声出ししている
元気のいい劇団員の若者。
どちらかというと夢見がちで、
どこか青い感じが漂うもの。

人生や経験によって、
さまざまなものを思い浮かべるのではないだろうか。

だが、とりわけ日本においては、
多くの人にとって「アート」は、
日常と少し遠いところに
あるものであるという印象を受ける。

ちょっと頑張って背伸びをして
一流のものをわざわざ見に行く、
もしくは行きたくないイベントに
付き合いで行かされる、とか。

だが、昨年訪れたロシアの
サンクトペルブルクは、
日常と贅沢な芸術との距離がとても近い。
日常生活と芸術が
うまく調査された社会だったように思う。

そもそも、サンクトペテルブルクが
日本における京都のような場所で、
産業はほとんどが観光関連。

スーツ姿の人がほとんどいない場所
というのもあるかもしれない。
外国人が
「日本の京都には芸者がたくさんいて、
うちの国とは違う。
日本は伝統を大切にしている。
もっと服装とか化粧とか、
女性は伝統的な価値観を
守りつつも美しくあるべきだ」}
みたいなトンチンカンなことを言っているような
感じなのかもしれない。

だが、日本とは異なる
不思議な体験だったので、
ツッコミはあると思いつつも、
書き進めてみる。

下は、バレエやクラシックで
使われる劇場の写真。

2000円程度で、
本格的な作品を楽しむことができる。
団員は日本でいう
国家公務員的な扱いで、
社会的な地位も高く、
給与も保障されているそうだ。

舞台は19時スタートで、
21時30分くらいまで。
途中の休憩では
ケーキやコーヒーを飲む人も多い。

この日は、フィガロの結婚。

簡単にいうと、
フィガロとスザンナが
結婚しようとしているところを、
スザンナが気になって
仕方ない伯爵(既婚者)が邪魔したり、
伯爵を食い止めようとしたりする話で、
最終的には
無事にフィガロとスザンナが結婚して終了。

いつの時代も男女の
ドロドロは、お好きなようで。

フィガロの結婚以外にも、
白鳥の湖とか、
日によって演目が変わったり、
出演者もベテランやら若手やら、
いろいろな組み合わせがあるらしい。

日本で言うと某アイドルグループの
研究生みたいな感じか?

ただ、現地の人に聞いたら、
クラシックやらバレエなどが
娯楽の中心で、
ロックフェスとかは
あまりないらしいです。

ご近所の北欧には
メタルとかがあるんですけどね。

「芸術」の捉え方は人それぞれ、
国によっても違うと思うが、
手軽な場所で、
少し背伸びした感じが楽しめた
ロシアでの芸術経験は、
私にとって、とても刺激的なものであった。

ロシア紀行 後半に続く

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