-noema-KAKIZAWA KIKUNO インタビュー

-noema-KAKIZAWA KIKUNO インタビュー

noema
メンバー紹介
インタビュー第2弾
Manipulator KAKIZAWA KIKUNO

 

唐沢
唐沢
こんにちわ
まず名前から教えてください!
KIKUNO
KIKUNO
こんにちわ。KAKIZAWA KIKUNOと申します。
唐沢
唐沢
とりあえずKIKUNOさんで呼ばせてください。
唐沢
唐沢
KIKUNOさんは音楽はいつからやっているのですか?
KIKUNO
KIKUNO
6歳くらいから家族や親戚の影響でいろいろな音楽を聴いてました。
最初は映画のサントラや当時流行っていたJ-POPですかね。
TVで坂本龍一さんやX JAPANを観て自分も音楽がやりたいと思うようになりました。
KIKUNO
KIKUNO
不思議なことに演奏家よりも作曲家に興味がありました。
「この曲は誰が作ってるんだろう?」と疑問に思い、CDのクレジットを見て調べてましたね。
KIKUNO
KIKUNO
小学5年生の時に父親の薦めや従兄弟の影響でブラスバンド部に入りました。
最初はトランペットとパーカッションを掛け持ちでしたが、6年生の時に先輩が抜けたこともあってトロンボーンに転向しました。
唐沢
唐沢
トロンボーンですか。へえー
KIKUNO
KIKUNO
中学・高校の時も吹奏楽部でトロンボーンやってましたが、ロック少年だったので友達とバンドを組んでドラムを担当していました。

高校生の時に漠然とトロンボーンの演奏家か音楽の先生になりたいと思うようになり、専門的なレッスンを受けて音楽大学に進学しました。

唐沢
唐沢
ドラム。先生。。。
なんかすごいすね。
KIKUNO
KIKUNO
音楽大学ではクラシック専攻でしたが、ジャズのサークルに入ったり、ジャズ・ポップス専攻の学生や先生と仲良くなってポップスの仕事をもらえるようになりました。
唐沢
唐沢
なんかすごいな。笑
KIKUNO
KIKUNO
10年くらいトロンボーンの演奏やミュージカルなどの劇伴音楽を作ったりしてましたが、次第に刺激を感じなくなりうつ状態になりました。
唐沢
唐沢
うつ状態ですか。

それは大変でしたね、、、
たしかに仕事としての音楽って
色々とちがいますもんね。。。

KIKUNO
KIKUNO
そんな時に偶然聴いた無調性なアンビエント・グリッチ・ノイズのサウンドがとても心地良く感じ、直感的に「これだ!」と思いました。
KIKUNO
KIKUNO
以降、今までの音楽スタイルを全て捨てて現在に至ります。
もともと電子音楽・環境音楽・実験音楽・テクノロジーアートは興味があったので抵抗はなかったです。
KIKUNO
KIKUNO
スタイルを変えてからはCarsten Nicolai(Alva Noto)、Fennesz、Oneohtrix Point Never、Flying Lotus、Jóhann Jóhannssoなどの影響を受けました。
唐沢
唐沢
だいぶかわりましたね。笑
ワープレコーズ系とか。lostbuddaぽくなってきました。笑
KIKUNO
KIKUNO
Carsten Nicolai(Alva Noto)とFenneszは坂本龍一さんとのコラボレーション作品をいくつも出してますね。

Fennesz – Liminality (Le Guess Who 2016)

唐沢
唐沢
先日お話したomegaのメンバーとは対極的です。面白いです。ただlostbuddaもエレクトロニカのような音楽はとりいれていますし。非常に面白いです。
音楽以外で好きなことや趣味などはありますか?
KIKUNO
KIKUNO
最近全然やってないですけど、釣りは好きです。
あとは最先端テクノロジーや読書ですかね。凝り性なのでハマりすぎないようにしてますが…
唐沢
唐沢
まあ、音楽やっている人は凝り性おおいですよね。。。ではアンケート質問ですが。
あなたの性格は?好きな食べ物は?
KIKUNO
KIKUNO
好奇心旺盛ですが優柔不断です。

あまり好き嫌いはないですが特にカレー、蕎麦、魚料理、納豆が好きです。
お酒はハイボール、焼酎、ワインが好きです。

唐沢
唐沢
是非今度お酒ご一緒させてください。でわ、noemaはどんなユニット(バンド)なんですか?

KIKUNO
KIKUNO
女性ボーカル兼ギター、エレクトロニクス、ベース、ドラムという4人編成で、今のところインディー・フォークやエレクトロニカ色が強いですかね。
メンバーの年齢も音楽的ルーツもバラバラなので、どんな作品が生まれるか楽しみです。
唐沢
唐沢
そうなんですね。noemaではどんなことに挑戦していきたいと考えていますか?
KIKUNO
KIKUNO
あくまで歌が中心の音楽ですが、前衛的な仕掛けをたくさん取り入れたいですね。

個人的にエンタメ思考ではないので、音楽的にも視覚的にも予定調和を覆す作品を発信させていきたいです。

唐沢
唐沢
lostbuddaがそもそもアートとしての音楽って明言してますし。僕ももそれを期待してます。KIKUNOさんが考えるnoemaとlostbuddaはどんな関係なんですか?
KIKUNO
KIKUNO
lostbuddaの弟分?的な感じですかね。
lostbudda teamにはlostbuddaを筆頭にnoemaとomegaというバンドがあってサウンド面は違いますが世界観は同じだと思います。
KIKUNO
KIKUNO
ここ数年、”アートと音楽の関係性”を考えることが増えました。
ミュージシャンの人たちとこういう話はあまりしないですし、話してもたいした答えが返ってこないです。
KIKUNO
KIKUNO
lostbudda teamにはいろんな思考を持ったミュージシャンがいますし、カメラマンやライターの方もいらっしゃいます。
音楽の専門分野以外の人たちの思考も取り入れて一緒に良い作品を発信していきたいですね。
唐沢
唐沢
KIKUNOさんの今までの音楽での経験もnoemaに活きていくと感じます。
では今後の個人の目標やビジョンを教えてください。
KIKUNO
KIKUNO
近年メディアアートやインスタレーションに刺激を受けています。
特にトルコ出身のメディアアーティストRefik Anadol(レフィック・アナドル)氏と現代美術家の塩谷千春さんの作品は素晴らしいです。
技術的なことは全くわからないですが、自分の音楽にテクノロジーや現代美術の要素を取り入れた作品を作ったみたいです。

ARTECHOUSE: Infinite Space by Refik Anadol (DC 2019)

 

The Theatricality of Chiharu Shiota’s Art | Brilliant Ideas Ep. 52

唐沢
唐沢
今日はすごく楽しかったです。
ありがとうございました。

 

 

2020/01