hondayosihide インタビュー

hondayosihide インタビュー

hondayosihide
lostbuddaの要
レコーディングからミックス

lostbuddaの影に迫る
(文/唐沢 晋)

 

唐沢
唐沢
はじめまして
まずホンダさんとモリさんやlostbuddaとの
繋がりについて教えていただけますか?
honda
honda
森くんと知り合ったのがたしか2016年、
下北のとある場所で共通の知り合いだった
音響屋の方に紹介されたのがきっかけですかね。
honda
honda
ミックスエンジニアを探してるということで、
サンプル頂いて数日後仮ミックス送ったら気に入ってもらって
そっからずっとなんだかんだ今にいたる。笑
唐沢
唐沢
噂ではかなり変わり者だって聞きましたが。笑。色んなことやってる人だとか。。。笑
ホンダさんの音楽に対する考え方とかを伺ってもいいですか?
honda
honda
音楽は、無くても死なないけど、有った方がいいと思う。
唐沢
唐沢
あ。。。※何かを危険な空気を感じる。笑
honda
honda
栄養とらないと生き物は生命維持できないわけなんで、
当然食べるんだから普通じゃん。
honda
honda
音楽なんて無くても死なないのに聞くでしょ、普通に。
もうこの時点で普通じゃないよね。笑

多分人間の歴史の中でも初期の頃からありましたよね。
まあ今とは違う意味での音楽だと思うけど。

絵 honda

唐沢
唐沢
沈黙中。笑
honda
honda
音楽って、時間の経過ですよね。
理論的なモノサシを使って価値を付けるけど、
ある意味それ空気の価値。
honda
honda
まあ個人的にはそれがすごく大事で、
人間に平等に与えられた時間を、
特別な時間に変化させる魔術みたいなのが音楽です。
歌モノもインストも一緒。
唐沢
唐沢
噂通りな感じです。笑
honda
honda
そう?笑
honda
honda
贅沢のために音楽があるんじゃなくて、
音楽が時間を贅沢な経過に変えてくれる。
ありがたい存在としての音楽。
聞く側としてはそんなところ。

honda 作品

honda
honda
作る側としての音楽は、
正直自分は何にも言える立場ではないですが。
個人的な楽しみの範囲でいうと、
気持ちいい音とか面白い響きとか
そんなことばっかり考えてる。笑
honda
honda
フィジカル若しくは物質を伝って音が生まれて、
音を通じてメンタルに作用するものですよね。
ある種の治癒だと思う。
唐沢
唐沢
ホンダ節ってこれなんですね。笑
炸裂してます。
honda
honda
え、そう?笑
唐沢
唐沢
だいぶそうですよ。笑

ホンダさんはプレイヤーとしても
活動されてるんでしたよね?

hondayosihide

 

honda
honda
そうですー。普段インプロがメインなんですけど、
その場で時間をコントロールしたいから
頑張って反応しながら対応するという
急がしい感じが楽しいっす。
時間は待ってくれないんで。

※インプロ= Improvisation 即興音楽

唐沢
唐沢
インプロなんですね。
lostbuddaとはまた全然違いますね。
honda
honda
自由に演奏していい状況が自分としては
一番気楽だけど、一番スリルある。
何も考えなくていい状況で無限に
考えていいのだから、楽しいです。笑
唐沢
唐沢
エンジニアとしての事も聞きたいです。
honda
honda
まあエンジニアと言えるほどでもないんですけど、
録音する機会とか、ミックスする機会があるので、
自分なりに色々考えて答え探す感じですね。
最終的に、気持ちいいかどうかで判断します。笑
唐沢
唐沢
ここはずいぶん短いですね。笑
honda
honda
まあ企業秘密みたいなもんですかね。笑
唐沢
唐沢
なるほど。
たしかに自分で発見していくものなのかもしれないですね。

話をすこし戻して…
ギタリストとしての活動なども聞いてもいいですか?

honda
honda
ギターは弦振動なんで減衰音じゃないですか。基本。
寂しいよね。笑
唐沢
唐沢
。。。苦笑
※若干、何言ってるかわかってない。
honda
honda
まあ電気ギターは別物ですけど。
普段バンドでは電気ギターです。
エフェクターは少なめ。
唐沢
唐沢
電気ギターって。。笑
エフェクター少なめなんですか。
なんか意外でした。
honda
honda
まあ自分は普通のギターは弾けないので、
12音階のクロマチックスケールで
全ポジションオンスケールと捉えます。

honda自作エフェクター ファズ

honda
honda
どこを使うかは、全体との兼ね合いで
選択しているつもりですけど。
まあそうすると、ローポジションから
ハイポジションへの相互平行移動と
低音弦から高音弦への相互垂直移動を
ネック全体の一つのブロックとして考えられるので。
honda
honda
しかしこれは、運指が疲れます。笑
手の構造上、可動範囲には制約があるけど、
その制約は制御内の音程幅を守ってるので、
意図的に外すためには必要な制約ってことです。笑
honda
honda
まあ、適当に弾いてるだけですけど。笑
唐沢
唐沢
またワールド感じました。笑

ホンダさんの最近、聴いてる音楽
とかはあったりしますか?
オススメ的なのとか。
あれば教えてください。

honda
honda
最近衝撃だったのは、チャーリーパーカー。
唐沢
唐沢
全然、最近のアーティストじゃないですね。笑
honda
honda
そりゃ、前から知ってるし、
音源も聞いてはいたんだけど
いまいちピンときてなくて、
honda
honda
でもSAVOYっていうレーベルから
55年くらいにリリースされたレコードで、
録音は40年代なんですが、ヴァンゲルダーが
リマスターしたシリーズがあって、音がハイファイ。

Charlie Parker ‎– The Immortal Charlie Parker

honda
honda
音もびっくりしたんだけど、内容がやばいです。
なんというか、人間捨ててますね。笑
70年以上経った今でも超える人いないでしょうね。
34歳で死んでます。
honda
honda
で、これ没テイクも収められてるんですけど、
すごくあっさり没にするんですよ。
没テイクに未練なし、次それ以上の内容録ればいいって感じで、
演奏止めたあと笑い声まで入ってて。笑
honda
honda
たまんないすよ。潔いし清々しい。かっこいいです。
honda
honda
で、ヴァンゲルダーってエンジニアも結構面白くて、
この人ジャズレコード界隈では有名なんだけど、
この人の関わった音源は音が独特で、
音質がかっこいいんですよ。ガツンとくるというか。
でも秘密主義者だったみたいで、
誰にも手法を教えず亡くなられました。笑
唐沢
唐沢
ホンダさんの過去作品などとかはあったりしますか?
honda
honda
はい。

唐沢
唐沢
あと、ホンダさん自身が参加しているバンドがあるとか
honda
honda
いまはJambsというトリオでギターやってます。
基本ジャムバンドなんだけど、テーマのある曲やったり、
完全即興やったり。
リズム隊が変なこと普通にやってて、面白いバンドですね。

honadaの参加しているバンドJambs

唐沢
唐沢
ほんとに基本は即興ばっかりなんですね。
honda
honda
まあね。
唐沢
唐沢
また色々ホンダワールド聞かせてください

hondayosihide -note-

2020/01